東友美 -ひがしともみ-【公式サイト】

立憲民主党 町田市議会議員 東友美【公式サイト】

2020年12月議会 一般質問

2020年12月議会においては

1 性と生について(その2)
2 ユネスコスクールについて
3 図書館における公共フリーWi-Fiについて
4 ポケふたについて
5 コロナに関する障がい者の入院について

についてのテーマを取り上げさせていただきました。
以下に質問全文を掲載いたします。

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◆1番(東友美) お疲れさまでございます。まちだ市民クラブ立憲民主党の東友美でございます。(「お疲れさまです」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。通告に基づき、5項目に関して一般質問をいたします。
まず1項目め、性と生について(その2)でございます。
コロナ禍において、全国的に10代の妊娠率が増加していることを前回の議会で取上げ、町田市においても、妊娠率が1.5倍に増加していることが明らかになりました。さらに、コロナ禍においては、性犯罪が増加していることも知られるようになってまいりました。本日は、その中でも、子どもを対象とした性被害について取り上げます。
2018年度の警察白書では、13歳未満の子どもが被害者となった犯罪の認知件数のうち、多かったものは強制わいせつ953件、公然わいせつ91件、強制性交等91件で、その合計は1,135件と報告されています。コロナ禍において、子どもが被害者となる性犯罪が増加している背景を専門家の方にお伺いしましたところ、前回の議会で申し上げました10代の妊娠率増加の理由でもありますが、在宅時間の増加による家族からの性被害の増加、さらには、家族との関係性のため、家族が家にいることで家に居場所のなくなる子どもがSNS等で助けを求め、素性を知らない大人と出会う機会の増加のほか、子どもを性的な対象とした映像などを見る時間ができたことで子どもに性的な興味が湧いた、性風俗店に行くことができず性欲発散のためなど、非常に自分勝手で信じられないような内容であり、これらは当然ながら決して許されるものではございません。
町田市内においては、民間のホームページベースで集計いたしますと、ここ数か月は月5件程度の子どもを対象とした性犯罪が報告されております。ここで皆様にもお考えいただきたいのですが、この月5件程度という数字は、町田の子どもを対象とした性犯罪の全てをカウントしていると思われますでしょうか。先ほど申し上げました2018年度の警察白書では、13歳未満の子どもが被害者となった性被害認知件数は約1,000件でした。換算しますと、全国で月に約82件となります。コロナ禍において性犯罪が増加しているとはいえ、全国で82件なのに町田で5件というのは、異様に多いと思われませんでしょうか。これは先ほど申し上げましたとおり、82件は犯罪の認知件数、5件は民間のホームページより集計した数字であり、私はそれだけ実情と警察の認知件数に乖離があるのだと考えております。
私は小学生の頃、山崎団地の中にある商店街の駐車場に自転車を止め、僅かな時間買物をし、自転車に戻ったところ、男性器の写真が自転車の籠の中に入っていたことがありました。そのようなことが頻回に起こるあのときの恐怖は今でも覚えています。また、滝の沢浄水所付近を中心に、いわゆる露出狂には何度も遭遇したことがございますし、正和幼稚園付近で転んだ後に知らない男性が私の自宅を訪ねてきて、さっきあなたが転んだところを見た。そのときに下着が見えたから、もう一度見せてほしいと言われたこともあります。
私が今すぐ思い出せるだけでも、これだけの被害に遭ってきたのですが、これまでにそのことを誰かに伝えたことはありません。どうしてだと思われますでしょうか。そのような恥ずかしいことを人に言ってはいけないと思った。そして、そのような目に遭った私が悪いと怒られるのではないかと思ったからです。それは、私がきちんとした性教育を受けてこなかったからだと今では考えております。
皆さんは、性教育と聞いてどのような内容を想像されますでしょうか。性交渉のことでしょうか、避妊のことでしょうか、あるいは思春期の体の変化など教科書に書いてある内容を思い浮かべる方が多いかもしれません。性教育は、性器や性欲についての教育であるという解釈がしばしば見られますが、私は、性教育は人権教育であると捉えております。
今、国際的には包括的性教育が推進されており、包括的性教育について科学的根拠を基にユネスコが作成した国際セクシュアリティ教育ガイダンスが世界のスタンダードとなっています。包括的性教育とは、性を性交渉や出産だけではなく、人との関わり方や相手の立場を考えること、つまり人権やジェンダー観、多様性、幸福観を包括的に学ぶ教える教育のことを言います。
性教育は寝た子を起こすとして、日本では避けられてきました。しかし、大人が性教育は恥ずかしいもの、やらしいもの、よくないものとレッテル貼りをして正しい知識を子どもに教えずにいる間にも、子どもたちは兄弟や友達から情報を入手しています。それらの情報源は、インターネットを中心としたものであり、必ずしも正しい知識ではありません。中には、レイプが通常の性交渉だと思っている子もいます。大人たちが寝た子を起こさないようにしている間に、子どもは子どもたちの世界でとっくに目覚めているのです。そして、犯罪を犯罪とも分からず、犯罪行為が普通の行動だと誤認して生活しているケースもあります。改めて皆様に考えていただきたいと思います。性教育は寝た子を起こすのでしょうか。
世界中の包括的性教育の実践を調査した結果では、性教育後に性行動を早めたのはゼロ%、遅らせたのは37%、性交渉経験相手の人数の増加はゼロ%、減少させたのは44%という結果が出ています。正しい知識は子どもたちを慎重にさせ、安全で正しい行動を取ることをサポートすると世界では既に証明されております。その包括的性教育の中でも、今回はプライベートゾーンについて質問をさせていただきます。
議長のお許しをいただきまして、タブレットの1ページから神戸市の資料を格納しておりますので、ご参照ください。プライベートゾーンの定義については、6ページにございます。明確な定義はありませんが、プライベートゾーンはよく、水着で隠れる場所と表現されます。水着で隠れる性器、お尻、胸を指し、プライベートゾーンは大切な場所だから他人に見せてはいけない。さらに、知らない人に見せられることもあってはいけないことで、また、髪の毛や口、顔を追加し、同様に他人に触られたり、触らせられたりしてはいけない。もしそのようなことがあれば、やめてとはっきり言う、離れる、そして信頼できる大人に、いつどこで誰に何をされたのかを報告することを子どもに教える教育で、包括的性教育では5歳から8歳の子どもに対し推奨されております。
私も子どもの頃にプライベートゾーンについて教えてもらう機会があれば、被害を大人に伝えることができたのかなと思います。そうすれば犯人も捕まったかもしれません。子どもに正しい知識を教えぬまま理解しろというのは、大人としてあまりに無責任ではないでしょうか。最近では、性器を触られたのに、それが何なのか分からず、笑顔で頑張って耐えたという子どもの話が忘れられません。私たち大人も十分な性教育を受けてきませんでした。性について隠す、避ける大人に子どもたちは相談できません。コロナ禍の今こそ、子どもたちと一緒に性と向き合う必要があると考え、以下の項目についてお伺いいたします。
(1)コロナ禍において子どもを対象とした性被害が全国的に増加しているという報告がある。被害にあった子どもが泣き寝入りしないよう、プライベートゾーンについて保育園・幼稚園や小中学校で指導してはどうか。
次に、表題2、ユネスコスクールについてでございます。
ユネスコスクールとは、ユネスコ憲章に示されたユネスコの理想を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校で、ユネスコが認定する学校のことを指します。ユネスコは国連の教育科学文化機関であり、SDGs4、教育の実施に当たっての中心的な役割を担っております。
そして、ユネスコ憲章とは、資料21ページに格納しておりますが、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」という有名な基本精神の前文から始まるもので、人類社会の恒久的な平和と福祉を実現することを目的としています。
ユネスコスクールに関しましては、資料20ページよりパンフレットを格納しております。文部科学省は、ユネスコスクールをESDの推進拠点に位置づけています。ESDとは、持続可能な社会づくりの担い手を育むため、地球規模の課題を自分のこととして捉え、その解決に向けて自分で考え、行動を起こす力を身につけるための教育で、実際にユネスコスクールに加盟した学校はESDの効果として、児童生徒が地域の環境に意識や関心が高まった、ボランティア活動に参加する生徒が増えた、学習に取り組む意欲が増加したなどと報告しています。加盟した場合、日本の1,120校のユネスコスクールとのつながりを持てるだけでなく、182か国の海外のユネスコスクールともつながることができ、語学面から見ても、英語に力を入れている町田として、教育面、環境面ともにプラスになると考えます。
そこで、以下についてお伺いいたします。
(1)現状と課題は。
次に、表題3、図書館における公共フリーWi-Fiについてでございます。
本年度第2回臨時会において、今年度中に全ての市立公立小中学校の全児童生徒に1人1台タブレット端末を配付することが可決されました。タブレット導入に当たり、子どもが少人数で集まって、大人の目が届く場所でタブレットを使いながら勉強できるようにしてほしい、子どもが使える施設の中でも図書館だと安心して勉強できるので、図書館でインターネットを使えるようにできないかというお声が、私の元に複数寄せられました。
先日、おさむら議員のご質問に対するご答弁の中で、タブレットの持ち帰りについては今すぐ運用するものではないという旨の内容がございましたが、タブレットについては導入決定時、既に持ち帰りは行わないとしている自治体も多く、タブレットの持ち帰りができることは、町田の教育の特徴の一つになると考えております。また、子どもの使用以外にも、図書館に公共フリーWi-Fiを設置するメリットは多いと考えます。
そこで、以下の項目についてお伺いいたします。
(1)現状は。
(2)全図書館に公共フリーWi-Fiを設置してはどうか。また設置のための課題は。
次に、表題4、ポケふたについてでございます。
ピカチュウをはじめとしたポケットモンスター、略してポケモン。今や世界中で大人気になっているポケモンの生みの親である田尻智氏は、少年時代を田んぼや森が多く残っていた町田で過ごされ、ポケモンは町田で虫捕りやザリガニ釣りをしていた少年時代の思い出がベースであると言われています。そして、ポケモンの絵が描かれたマンホール蓋をポケふたと呼び、本年8月に芹ヶ谷公園に設置されました。
もともとポケふたは、被災地復興の目的も持っており、例えば宮城県のポケふたは、東日本大震災で被害の大きかった沿岸部を中心に設置されています。ポケふたの写真を撮ること、ほかにも被災地にレアなポケモンを出現させ、それをゲットすることなどを目的に、人々に被災地まで足を運ばせ、人を集め、地域の現状を見てもらうことなどでポケモンは被災地支援の一翼を担ってきました。
一方、コロナ禍においては、ポケふたは密にならない屋外の楽しみとして非常に人気です。遠くに行かなくても、地元町田で楽しむことができます。どんなに医師が頑張っても、家から一歩も出なかったひきこもりの方が、Pokemon GOのリリース後、ポケモンを捕まえるために家から出たという逸話は非常に有名です。ポケモンには人に希望を与え、人を動かす力があります。もっとポケふたの魅力を周知していただきたく、以下の項目についてお伺いいたします。
(1)ポケふたのマンホールカードを作成してはどうか。
最後に項目5、コロナに関する障がい者の入院についてでございます。
コロナ禍において、障がい者やご家族、そして支援者の方から多くのご不安の声が届きます。他の自治体では、障がい者本人はコロナ陰性であるにもかかわらず、ご家族が陽性であったため、要経過観察として、陰性のご本人が病院に入院することを求められたケースもあったと聞きます。
そんな中、話す際の発音に強い特徴があり、特定の人間でないと話している言葉が聞き取れないケースなど、特定の介助者がいないとコミュニケーションを取ることが極めて難しい方々は、お見舞いなどの訪問者が全て病院への立入りを禁じられている今、知人のいない病院に1人で入院するようなことになれば、医療関係者ともコミュニケーションが全く取れないのではないかと、人一倍大きな不安を抱えていらっしゃいます。
そこで、以下の項目についてお伺いいたします。
(1)重度の言語障がいで特定の介助者がいなければコミュニケーションが難しい場合等、「特定の介助者が必要な障がい者」がいる。当該障がい者がコロナにより入院した場合、市民病院では「特定の介助者」は病室に入室できるのか。現状は。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。

○副議長(おく栄一) 市長 石阪丈一君。
〔市長石阪丈一登壇〕

◎市長(石阪丈一) 東議員のご質問につきましては、教育委員会、市民病院及び担当からお答えを申し上げます。

○副議長(おく栄一) 子ども生活部長 石坂泰弘君。

◎子ども生活部長(石坂泰弘) 項目1の性と生について(その2)の(1)コロナ禍において子どもを対象とした性被害が全国的に増加しているという報告がある。被害にあった子どもが泣き寝入りしないよう、プライベートゾーンについて保育園・幼稚園や小中学校で指導してはどうかについてお答えいたします。
保育園、幼稚園における教育・保育につきましては、保育所保育指針、幼稚園教育要領に基づき、各施設が創意工夫し、それぞれ特色ある運営を行っております。自分の体のうち、一般的に水着で隠す場所などのプライベートゾーンについて、統一的な指導は行っておりません。例えば、トイレを男女別にすることや、プールなどでの着替えの場面などではのぞかないように指導するなど、ふだんの生活の中で、性の違いや自他を大切にすることなどの人との違いを受け止められるよう指導を行っております。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 項目1と項目2のユネスコスクールについてにお答えいたします。
まず、項目1の(1)についてでございますが、プライベートゾーンの指導につきましては、小学校第1学年において、体育科の学習の中で体育着や水着の着替えを指導する際に、他人に見せたり、触らせたり、他人が見たり、触ったりする部分ではないことや、自分だけが確認する部分であるということなどを指導しております。また、保健指導の一環として、学校の実態に応じて養護教諭などが指導することもございます。さらに、性被害など様々な被害から自分自身の身を守る指導として、安全教育の生活安全の指導の中で、危険な場面にあった場合や嫌なことをされた場合は、信頼できる大人にすぐ伝えることについて、全小中学校において指導をしております。
今後も引き続き、子どもたちの身を守るため、性に関する指導や安全教育等を発達段階に応じて行ってまいります。
次に、項目2の(1)現状と課題はについてでございますが、現在、町田市立小中学校においては、ユネスコスクールに加盟している学校はございません。ユネスコスクールの内容に関係する取組をしている学校は、市内の学校でも何校かございます。
具体的な取組として、小山田小学校では、豊かな自然環境を生かし、農作物の栽培や植林などを体験しながら、持続可能な開発のための教育、いわゆるESDについて学んでおります。また、学校林の竹から竹炭を作って販売し、収益を海外に寄附したり、留学生から話を聞いたりするなど、国際理解教育に生かしております。南大谷小学校では、校庭にあるイチョウの木から落ちるギンナンを児童が地域や保護者のボランティアの方と集め、実を洗い、袋に詰めて販売する取組を行い、ESDにつながる活動を実践しております。さらに、町田第五小学校では、国連サミットで採択された持続可能な開発目標、いわゆるSDGsの17目標について、学年ごとに目標を選び、学年で取り組んだ内容や調べたことなどを全校朝会で発表しております。
課題といたしましては、申請から承認されるまでにチャレンジ期間が1年間必要なことや、チャレンジ期間後に承認されるまでに半年間かかることなど期間が長いため、その期間に教員の異動などがあると、継続した取組が難しいことなどが上げられます。
今後、ユネスコスクールの取組を実施したい学校につきましては、これらの学校の取組を紹介してまいります。

○副議長(おく栄一) 生涯学習部長 中村哲也君。

◎生涯学習部長(中村哲也) 項目3の図書館における公共フリーWi-Fiについてにお答えいたします。
まず、(1)の現状はについてでございますが、町田市立図書館の各館では公共フリーWi-Fiは整備されておりませんが、個別の通信事業者が設置したWi-Fiにつきましては、中央図書館、さるびあ図書館、鶴川図書館、金森図書館、木曽山崎図書館、鶴川駅前図書館の6館に整備されております。このWi-Fiは通信事業者と契約している方が利用できるものであり、誰でも自由に利用できるものではなく、小中学校で児童生徒に貸与されるタブレット端末では接続できません。
次に、(2)の全図書館に公共フリーWi-Fiを設置してはどうか。また設置のための課題はについてでございますが、図書館に公共フリーWi-Fiを設置することは、図書館利用者が調べ物をする際に、図書館資料と併せてインターネットを利用できるため、有効だと考えております。しかし、図書館に公共フリーWi-Fiを設置することにより、Wi-Fiのみの利用者が増えることが考えられるため、Wi-Fiを利用する人としない人が、それぞれ快適に図書館を利用できるようにすることが課題として考えられます。
また、子どもたちが学習するためにWi-Fiを設置する場合は、図書館内に話しながら利用できる場所を新たに設けなければなりません。今後、児童生徒のタブレット端末の利用状況や、他市の図書館における公共フリーWi-Fiの設置状況を確認しながら研究してまいります。

○副議長(おく栄一) 広報担当部長 若林眞一君。

◎広報担当部長(若林眞一) 項目4のポケふたについて、(1)ポケふたのマンホールカードを作成してはどうかについてお答えいたします。
ポケふたのマンホールカードにつきましては、版権元の意向によりまして発行することができない状況でございます。

○副議長(おく栄一) 市民病院事務部長 服部修久君。

◎市民病院事務部長(服部修久) 項目5のコロナに関する障がい者の入院についての(1)重度の言語障がいで特定の介助者がいなければコミュニケーションが難しい場合等、「特定の介助者が必要な障がい者」がいる。当該障がい者がコロナにより入院した場合、市民病院では「特定の介助者」は病室に入室できるのか。現状はについてお答えいたします。
コロナ疑いの患者が来院された場合、PCR検査を実施し、結果が陰性で入院が必要な他の疾患や症状等がなければ帰宅していただくことになります。陽性となった場合は、医師の判断により入院となりますが、感染対策を徹底するため、陽性患者が入室しているエリアへの介助者の立入りは原則できないことになっております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) それぞれご答弁ありがとうございました。自席より再質問を行わせていただきます。
まず5項目め、コロナに関する障がい者の入院についてでございます。陽性患者の方がいらっしゃる場所には、介助者も含め、いかなる方も入室できないということでございました。ただ、もしそういった障がいのある当事者の方が入院された場合、特にコミュニケーションにハンデをお持ちの方は、コロナでただでさえ不安を抱えていらっしゃる中、コミュニケーション面でも大きな不安を抱えることになってしまいます。院内の機器への影響もあるとは思いますが、例えば電話やタブレットを使用して、病院外にいる介助者を通じてコミュニケーションを取るような配慮をご検討いただけないかどうか、お伺いいたします。

○副議長(おく栄一) 市民病院事務部長 服部修久君。

◎市民病院事務部長(服部修久) 患者さんとのコミュニケーションが取れずに医療に支障を来すような場合は、コミュニケーション手段としてタブレットの活用は可能であると考えております。患者さんの状態に応じて個別に対応させていただきたいと思います。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 心強いご答弁ありがとうございます。できないことはできないで、それは線引きすることも仕方ないこととは思いますが、代替の解決法はコミュニケーションの問題に限らず、様々なパターンで考えられると思います。引き続き、可能な範囲で臨機応変にご対応いただきますようお願い申し上げ、本項目を終了いたします。
次に4項目め、ポケふたについてでございます。版権元の意向により発行できないということでございました。私としましても、発行できないか、あるいは多額の費用がかかることを予想しておりましたので、想定どおりの内容でございました。かといって、設置して終わりではなく、周知するためにも、これまで様々なお取組をされてこられたと思います。その内容についてお伺いいたします。

○副議長(おく栄一) 広報担当部長 若林眞一君。

◎広報担当部長(若林眞一) ポケふたは、町田市がシティプロモーションの一環として寄贈を希望したところ、本年8月に芹ヶ谷公園に6枚の設置が実現したものです。設置後の取組としましては、まず「広報まちだ」9月1日号をはじめ、ホームページやインスタグラム、ツイッターなどのSNSでポケふたの設置を広くお知らせいたしました。
また、ポケふたの認知を高め、芹ヶ谷公園及び中心市街地の回遊性向上につなげるため、9月に町田市民文学館で、まちだにポケモンがあらわれた!「ポケふた」ミニ展示を開催いたしました。また、11月には国際版画美術館で「摺体験~木版画でポケふたを摺ろう!」を開催いたしました。さらに、観光コンベンション協会にご協力をいただき、ツーリストギャラリーにおいて、6種類の実物パネルの展示及びポケふたの塗り絵やマップの配布を行っております。そのほか、11月に鶴間公園で開催されたつるまパーク大作戦~がっこう祭のその先へ~でも、パネルの展示や塗り絵の配布を行いました。
また、11年ぶりに刷新された市の観光マップの表紙にポケふたを掲載いただいたほか、設置場所のマップも載せていただき、町田駅や町田ツーリストギャラリー、市内のホテル等で無料配布をさせていただいております。あわせて、子どもたちに広く知ってもらうことを目的に、各子どもセンターにおいても同様の取組を行っています。
また1月には、市庁舎1階イベントスタジオにて、まちだの「ポケふた」パネル展の実施を予定しております。これらのイベントの様子は、随時SNSなどで継続して発信をしております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 様々なお取組をご紹介いただきました。これらのイベントの様子を適宜、SNSで発信されていたということですが、SNSでの反応はいかがでしたでしょうか。

○副議長(おく栄一) 広報担当部長 若林眞一君。

◎広報担当部長(若林眞一) 非常に面白かったとか、よかった、楽しめたという声をいただいております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 非常に好反応ということで、とてもよい取組だと思います。例えば投稿の際に、必ずポケモンとタグをつけることだとか、あるいは町田のポケふたオリジナルのタグをつくって、そのタグを市民の方にもつけてSNSに投稿していただくなど、広めるためのさらなる努力を期待いたします。
町田のポケふたについてでございますが、これまで1つの自治体に1枚ずつ寄贈されてきたにもかかわらず、ただいまご答弁にございましたとおり、町田には何と6枚ものポケふたが寄贈されたということで、複数枚の寄贈は町田市が全国で初めてと。さらに、東京都内でポケふたが設置したのは初めてであり、さらに全国でも記念すべき100枚目ということで、非常によいものであると考えております。
資料76ページより格納させていただいておりますが、初代カントーご三家と呼ばれるポケモンがあるんですけれども、それは一番初めに発売されたポケモンソフトで最初に選ぶことができる、フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメの3種類なんですが、それらがまず含まれていること。そして、最初のソフトからずっと出現しておりますポッポとコラッタ、ナゾノクサ、ビードル、キャタピー、そして、ポケモンの生みの親である田尻氏が一番好きなポケモンであると言われているニョロモがデザインされています。さらに、ポッポ、コラッタのポケふたにはピカチュウのしっぽが見えるほか、芹ヶ谷公園の彫刻噴水らしきものがデザインされ、さらに、ニョロモのポケふたには薬師池のショウブと藤をデザインという説があるそうですが、私は芹ヶ谷公園のカキツバタと藤かなと思ったりもするのですが、いずれにしても町田を印象づけるものとなっており、さらに驚くべきことに、全てのポケふたがPokemon GOでアイテムを取得でき、ボスが出現することもあるポケストップになっていると、町田をアピールできる一大チャンスであると捉えております。
田尻氏が町田にお住まいでいらっしゃったとご紹介しましたが、これからもこういった世界的に有名なクリエイターが町田から誕生するかもしれません。町田は今、スヌーピーで知られるようになってまいりましたが、同様に、ポケモンの町としても認知されるよう、シティプロモーションだけでなくシビックプライド、様々な効果が期待できるかと私は考えております。
最後に、部長のご認識と今後の展開をお伺いいたします。

○副議長(おく栄一) 広報担当部長 若林眞一君。

◎広報担当部長(若林眞一) ポケふた設置の趣旨が来訪促進であることから、ポケふたをきっかけに芹ヶ谷公園や、その周辺に足を運んでいただき、地域の回遊性を高めることに資するよう周知活用していきたいと考えております。また、先ほど議員のご説明にもありましたが、ポケモンの原作者は幼少期を町田で過ごし、このときに虫捕りなどをした体験がきっかけで作品が生まれたとも言われております。ポケふたを通じて子どもたちには、町田により親しみを持ってもらい、将来にわたって町田に愛着を持ってもらえるよう、ウェブでの発信のほか、体験型の取組を検討、展開してまいります。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ありがとうございました。今後、ポケモンの町町田と呼ばれることを期待いたしまして、以上で項目4を終了いたします。
次に3項目め、図書館における公共フリーWi-Fiについてでございます。課題として、Wi-Fiのみの利用者が増えることで、Wi-Fiを利用しない方、図書を静かに読みたい方とのそれぞれの快適性を考えていかなければならないと。その中で、恐らくWi-Fiを利用する子どもたちが騒いでしまうようなことをご心配されているのかなというご答弁がございました。ただ、これまでに図書館で騒いでしまう子はゼロではなかったと思いますし、図書館側からの働きかけで子どもたちに注意するようなことは、今までも取り組まれていらっしゃったかと思うんですけれども、それは課題というよりは図書館の努力で解決できるような点かなと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。

○副議長(おく栄一) 生涯学習部長 中村哲也君。

◎生涯学習部長(中村哲也) 利用する方と利用しない方が、それぞれに快適にということで申し上げていると思うんですけれども、図書館の資料で読書するという、図書館の本来の利用をしている人の妨げにならないような方法を取るということで、それが必要であると考えております。騒いでいる子どもを注意するというのは、当然その図書館の仕事であるとは思いますけれども、公共フリーWi-Fiを導入するに当たっては、またそれについても研究をしていかなければならないと考えております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 分かりました。ただ、今本来の図書館の利用の仕方という言葉があって、私も実は司書の資格を持っておりますので、それはそのとおりだと思うんですけれども、今後デジタル化の中で在り方が変わってくると思うんです。そのあたりについて、法律的な概念等々あるとは思うんですけれども、町田はICT化も進んできておりますので、そのあたりも含めて図書館の在り方について、改めて考えていただければと思います。
改めてになるんですが、先ほどご答弁にもございましたけれども、タブレットを使用する中でも慣れていない間は、やはりネットで様々な情報が出てき過ぎて逆に分からないと。そういったことは、今まで調べてきた本で解決するようなお子様もいらっしゃると思います。ICT化が進んでも、やはり図書館で勉強したいというニーズは多いんだなと、私は市民の方のお話をお伺いする中で感じているところであります。また保護者としても、市内に多くある子どもの居場所の中で、勉強するとなると図書館が親御さんとしても安心できるというお声は複数いただいております。全図書館にフリーWi-Fiを導入した場合には、結果的に高校生や大学生、さらにリモートワーク等の大人にもメリットがあり、図書館がより地域の方に愛されるようになると思いますがいかがでしょうか、お願いいたします。

○副議長(おく栄一) 生涯学習部長 中村哲也君。

◎生涯学習部長(中村哲也) 冒頭の答弁でも申し上げましたけれども、図書館のその資料とインターネットの情報、それを組み合わせて調べるということについては非常に有効であるとは考えております。しかしながら、本を読みに来ているその方に迷惑がかからないとか、そういうふうなことが保障されている仕組みというのを図書館でよく検討して、研究して、それからというふうに考えております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ご研究いただけるということで、ぜひよろしくお願いいたします。私がいただいたご要望が、子どもが少人数で集まれる場所ということでしたので、その形でご質問させていただきましたが、兄弟に幼い子どもがいる場合や1人部屋がない場合など、自宅に通信環境があっても自宅で落ち着いて勉強することができず、やはり自宅で幾ら整ったとはいえ、勉強する場所として図書館を必要としている子もいます。勉強するために図書館に行ったのに、ネットワークが使えずタブレットでの学習ができないなどということにならないよう、また、小中学生以外へのメリットも踏まえ、改めて総合的にご検討いただくようお願い申し上げます。
今議会においては、7番議員からもコミュニティセンターや集会所のほか、図書館など子どもの学習環境を意識した場所も含めたフリーWi-Fiの整備というご質問があり、それに対し、市の施設を対象に利用状況やコストを考え、市民向けサービスとして提供できるようにするための考え方を整理していくというご答弁がありました。さらに34番議員からは、図書館利用者のネットワーク環境に寄与すること、例えばWi-Fi機器の貸出しというお話もございました。今議会だけで複数の議員が図書館のネットワーク環境の整備を求めております。デジタル化の今、改めて前向きにご検討いただきますよう重ねてお願い申し上げ、以上で項目3を終了いたします。
次に2項目め、ユネスコスクールについてでございます。
3校のすばらしいお取組をご紹介いただきました。まず、ご答弁いただきました3校がユネスコスクールではないということですが、申請しているのか等の状況をお伺いいたします。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 小山田小学校につきましては、2018年度にチャレンジ期間が終了し、2019年6月申請のために2019年5月31日までに申請書類を提出する予定でしたが、申請に間に合わず、申請することができていない状況でございます。今後の申請につきましては、校長や中心として取り組んでいた教員が異動したこともございまして、現在検討中とのことでございます。
南大谷小学校につきましては、チャレンジ期間を終了した上で、ユネスコスクール加盟申請手続を行い、2019年度に日本ユネスコ国内委員会に承認されており、ユネスコ本部からの承認を待っている段階でございます。
町田第五小学校につきましては、2019年3月から2020年3月までのチャレンジ期間が終了し、2020年6月に日本ユネスコ国内委員会に、ユネスコスクール加盟申請手続を行っている段階でございます。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ありがとうございました。あまりその個々の学校について云々というつもりはないんですけれども、全体の課題としても、教員の異動などがあると継続した取組が難しいというご答弁をいただきまして、小山田小学校がそこに今のお話だと該当するのかなと思うんですけれども、これまで学校としてSDGs関連に取り組んできて、それまでの知識だとか技術というものを学校として培ってきたかと思うんですけれども、教員が1人か2人か分かりませんが、その教員の異動によるそれらの損失や残された児童については、どのように考えていらっしゃるのかお伺いいたします。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 今、議員がおっしゃいましたように、教員の異動により優れた取組がなくなっていく、または減少していくことについては避けなければいけないというふうに考えております。これにつきましては、中心になっていた教員の異動ということも小山田小学校についてはございましたので、そのあたりも踏まえて、現在検討を進めているところでございます。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 先生の異動に関して、今まで失われてきたものが失われないように今後努力していただくということで、ぜひよろしくお願いいたします。
話は変わりますが、資料16ページにユネスコ活動に関する法律を格納しております。この中で第4条に、国または地方公共団体は、第1条――第1条というのは、ユネスコ憲章にのっとった我が国のユネスコ活動の目標を定めるものでございますが、この第1条の目標を達成するため、自らユネスコ活動を行う。繰り返しますと、地方公共団体は自らユネスコ活動を行うと第4条に定められております。
また、17ページから19ページに通知を格納しております。この中で、平成26年7月の通知文には、「ユネスコ活動が多岐にわたる取組であることから、教育委員会及び地方公共団体の首長部局両者が連携を図ること」とございます。通知に関しましては、主に都道府県宛てですので、町田市は直接関わっていないかもしれませんが、本文最後に「市町村教育委員会、所管又は所轄の学校そのほかの教育機関等に対し周知いただくとともに、御協力をお願いします」とあり、東京都などから町田市にも、こういったユネスコ活動に関して何らかのご案内が来たと思いますが、今までこういったユネスコ活動に関する法律や、それに関する通知の内容をどのように捉えてこられたのかお伺いいたします。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 文部科学省からの通知、平成26年7月17日付ユネスコ活動及び持続可能な開発のための教育(ESD)の推進について(依頼)でございますが、ここではユネスコスクール以外の全ての学校においても、その推進が求められております。これを受けまして東京都教育委員会では、各学校がESD、持続可能な開発のための教育の趣旨の理解を深め、ESDの視点に立った学習指導の目標に基づいて、持続可能な社会づくりに関わる課題を見いだすための視点や、その課題を解決するために必要な能力、態度を意識しながら、授業づくりや授業改善に取り組み、各学校における教育活動を充実させるための資料、これを2016年1月に作成配布しております。
また、2017年に告示されました小中学校学習指導要領では、子どもたちが自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら、様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り開き、持続可能な社会のつくり手となることができるようにすることが求められると示されており、各教科等の内容にESDの観点が盛り込まれております。
町田市教育委員会におきましても、子どもたちが持続可能な社会のつくり手となることができるようにするために必要な資質、能力である多面的、総合的に考える力や、人、物、事、社会、自然などと自分とのつながりを尊重しようとする態度、他者と協力する態度などについて、各教科、特別の教科道徳、外国語活動、総合的な学習の時間及び特別活動といった学校教育全体で取り組むことが大切であると考えております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 今、ESDに関して東京都から通知があったことなどをご説明いただいて、町田市としても、そういった取組をすることが必要であると考えていらっしゃるということですが、これは実際に取り組んでいらっしゃるのか、それとも、今後そうする必要があると考えていらっしゃるのか、どちらでしょうか。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 先ほどもご答弁いたしましたけれども、2017年に告示された新しい学習指導要領において、このESDの観点は全ての教科等に盛り込まれておりますので、学校教育全体としてこれを進めていくことが必要であるというふうに考えておりますし、現在も各学校でこれについては取り組んでいると認識しております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 今も既に取り組んでいらっしゃるということですね。そうしますと、ESDに取り組まれていらっしゃる中で、その学びをより深めるものがユネスコスクールになるかと思うんですけれども、そのあたりのご認識についてお伺いいたします。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 新しい学習指導要領で重要視されておりますのが、主体的、対話的で深い学びでございます。議員も先ほどおっしゃいましたように、感じ、考え、行動する、こういったことについては全ての教科等で進めていることでございます。これをもちまして、ESDに関する取組は全ての学校で進めているというふうに捉えております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ESDに今取り組まれている中で、その学びをより深めて、例えばほかの学校との交流や情報交換等を行うには、ユネスコスクールに加入することが一番いいと私は考えているんですが、そのあたりのご認識についてお願いいたします。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 教育委員会といたしましては、町田市教育プラン2019-2023に基づき、学校教育において様々な取組を展開した教育活動を行っており、ICTを活用した教育の推進やえいごのまちだ推進事業などを重点事業として教育を進めております。
教育委員会といたしましては、子どもたちが持続可能な社会のつくり手となることができるようにするために必要な資質、能力を各教科、特別の教科道徳、外国語活動、総合的な学習の時間及び特別活動といった学校教育全体で、各学校の特色を生かして取り組むことが大切であるというふうに考えていることから、市内の小中学校に対して、ユネスコスクールへの加盟を一律に勧めるということは考えてはおりませんけれども、今後、ユネスコスクールとしての取組の実施を希望する学校に対しましては、先ほどご紹介いたしました小山田小学校や南大谷小学校、町田第五小学校などの取組を紹介してまいります。
なお、ユネスコスクール公式ウェブサイトによりますと、日本のユネスコスクールは1100校を超え、世界の加盟校の1割を占めているところでございます。日本のユネスコスクールについては、熱心な活動への高い評価がなされている一方で、登録数の在り方や国際交流活動の不十分さなどについて課題を指摘されていることから、現在審査体制や登録プロセスについて見直しが議論されておりまして、新規の加盟登録及び加盟申請の手続は一時中断されているところでございます。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 最後にユネスコスクールについての事務的な課題もお話しいただいたんですが、そのあたりは正直、町田市がそこまで配慮するべきものではないと捉えておりまして、それはユネスコ側のシステムの問題ですので、あまりそれは私は関係ないとは思うんですけれども、今3校がお取組いただいている中で、こういったESDをした結果、持続可能な社会の担い手の育成につながるわけですけれども、SDGsの担い手にイコールでつながるかと思うんですが、そういったお取組をされているような学校が、地域からここだけという形で孤立するようなことがあってはいけないと私は考えております。
各学校の取組に任せるのではなくて、私としては市全体で取り組む必要があると考えます。例えば、A校に進学した子どもはESDを受けることができ、世界中の学校と情報交換ができるのに、B校に進学した子どもはそれらができないという差が生じることが、これからの未来を担う人材を育てる町の在り方として望ましいのかどうか、改めてお考えいただければと思います。
近隣の多摩市と稲城市は、全校がユネスコスクールに加入しています。町田もぜひ全校加入を目指し、国内外での同様の取組を行っている学校とつながることで、よりすばらしい教育ができると考えております。今の小中学生が大人になる頃には、今とは全く違う世界になっていると思いますので、その未来が持続可能で明るい社会になっているよう、そして、町田で教育を受けた子どもたちが、その社会に追いついていけないなどということはなく、逆にリーダーとなれるような教育環境を市全体で整えていただくことを切望いたしまして、この項目を終了いたします。
最後に1項目め、性と生について(その2)でございます。
まず、性被害の状況を冒頭、私から申し上げましたが、性的虐待の件数を教えていただければと思います。

○副議長(おく栄一) 子ども生活部長 石坂泰弘君。

◎子ども生活部長(石坂泰弘) 町田市における性的虐待の対応件数は、2017年1件、2018年2件、2019年度5件、本年2020年度は4月から9月までの間で1件となっております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 非常に少ない数字を今ご提示いただきましたが、今の数字はどのように把握された数字でしょうか。例えば、誰がどのようにどこに知らせた数字なのでしょうか。

○副議長(おく栄一) 子ども生活部長 石坂泰弘君。

◎子ども生活部長(石坂泰弘) 性的虐待をうかがわせる、そのような通告を受理した場合は、子どもの安全を確保した上で、子ども本人に直接面接して事実の確認、調査をすることが必要となります。性的虐待の聞き取りにつきましては、子どもへの負担を考慮し、聞き取り回数を最小限にするため、八王子児童相談所と連携を図りまして、初回の面接を含めて対応を依頼しております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) そうしますと、その今いただいた数字が、市の認識として、全ての性的虐待をカウントしていると捉えていらっしゃるのでしょうか。

○副議長(おく栄一) 子ども生活部長 石坂泰弘君。

◎子ども生活部長(石坂泰弘) こちらのほうは、性的虐待として、こちらのほうで受理した件数というように考えております。八王子児童相談所などを通じて、性的虐待ということで受理した件数がこれだけだということになっております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ということは、恐らく隠れた被害があると、市としてもお考えでいらっしゃるといいなと思いますけれども、実は性犯罪について冒頭私申し上げましたが、性犯罪と性的虐待に明確な定義の違いがございません。子どもが受ける性被害の6割は、親や兄弟などの身近な人物であり、7から8割は顔見知りからの被害であると言われております。そのことから考えても、半年で1件だとか、年間で5件というのは、実際の被害を全然拾えていない、子どもが口に出せず隠れた被害が多いのではないかなと感じます。
さて、まず幼稚園や保育園についてでございますが、統一的指導を行っていないということですが、各施設で見ていくと、プライベートゾーンについて指導している幼稚園や保育園があるということでしょうか。

○副議長(おく栄一) 子ども生活部長 石坂泰弘君。

◎子ども生活部長(石坂泰弘) 幼稚園の中には、年長の卒園前に小学校への進級に備えて、水着で隠れている部分、その大事さを教えるようにしている園があるということは聞いております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 聞いておりますということは、恐らく民間の園でされていることかと思いますが、私が壇上で申し上げた内容の統一的な指導に関しましてはいかがお考えでしょうか。

○副議長(おく栄一) 子ども生活部長 石坂泰弘君。

◎子ども生活部長(石坂泰弘) 現在のところ、内容の統一的な指導については考えておりません。今後、このように具体的に指導している、そういう園がございますので、そういうところがどのようにしてこの問題を扱っているか、そういうものを園長会などを通して情報の共有をいたしまして、それで統一的に各園に情報の共有をして、それで対応していけたらというふうに思っております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 園長会で共有していただけるということで、ありがとうございます。まず、公立園からお取組いただければと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

○副議長(おく栄一) 子ども生活部長 石坂泰弘君。

◎子ども生活部長(石坂泰弘) 未就学児の保育につきましては様々な危険がありまして、公立保育園に限らず、日々安全な保育のために取組を行っております。例えば、アレルギー対応とか、食事での誤嚥事故とか、園外での交通事故など多岐にわたっております。これらの対応につきましては、保育園協会、幼稚園協会それぞれと、園長会等の機会やメール等で情報発信や共有をお願いするなどして、安全対策の向上を図っております。
性被害の防止対策につきましても、プライベートゾーンをきっかけとした取組事例などを園長会などの機会を通じまして情報を発信し、各園での安全対策に役立ててもらえればと考えておりますので、公立保育園からまず初めにということは今のところ考えておりません。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) まず、民間さんに伝えるためにも、公立保育園での取組をぜひ積極的にご検討いただければと思います。
続いて、小中学校についてですが、既にお取組いただいているとのことでございました。これは町田市として、プライベートゾーンについて十分に理解されていて、担当されている全ての先生も十分に理解し、子どもに伝えることができているという解釈でよろしいでしょうか。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 町田市では、幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続を図るための取組といたしまして、町田市接続カリキュラムを2019年3月に策定いたしました。その中で、小学校入学当初から7月までのカリキュラムをスタートカリキュラムとして全校で設定し、取り組んでおります。スタートカリキュラムでは、体育科の授業や健康診断等の機会を捉えて、体育着の着替え方を知る、そして、体育の学習のときの正しい身支度を知るなどを学習内容として位置づけておりまして、プライベートゾーンについても指導をしております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ありがとうございます。さらに学校での対応についてお伺いいたしますが、性的マイノリティー、特にトランスジェンダーの子には、プライベートゾーンについてどのような指導をされていらっしゃるのでしょうか。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 先ほど議員がおっしゃいましたように、性自認、それから性的指向に関する指導につきましては、人権教育の一環といたしまして、全ての学年で発達段階に応じて進めているところでございます。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) トランスジェンダーの子に関して、プライベートゾーンについてはどのように教えているのでしょうか。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 一人一人のお子さんの状況に応じて、言葉のかけ方であるとか配慮の仕方、または理解を進めていくことなど様々ございますので、その子どもの状況に応じた指導を進めております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 最後に、プライベートゾーンの教育は、あなたは尊重される存在であり、あなたは自分に触ることができる人を自分で決めることができるし、嫌なことは嫌だと言っていいという自分を大切にすることを伝える教育でもあります。自己の尊重について教えないという選択肢はないと思いますが、改めてそれらを踏まえ、プライベートゾーンについて子どもに対して伝えるときに、例えば幼稚園や保育園ではどのように指導することが効果的だと考え、それに向けてできる取組について何かお考えがございましたら、お願いいたします。

○副議長(おく栄一) 子ども生活部長 石坂泰弘君。

◎子ども生活部長(石坂泰弘) 今回プライベートゾーン、そういうものをきっかけにいたしまして、取組事例などを園長会などの機会を通じまして情報を発信して、各園で創意工夫の中で取り組んでいただくもの、そういうものを共通認識としていきたいと思っております。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 学校ではいかがでしょうか。

○副議長(おく栄一) 指導室長 小池木綿子君。

◎指導室長(小池木綿子) 教育委員会といたしましては、幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続を図るための取組として、園と学校が連携して子どもたちの教育に当たることは重要であると考えておりまして、保育参観や授業参観、合同研修などもございますので、こういったことを通して連携して取組を進めてまいります。

○副議長(おく栄一) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ありがとうございました。これまで述べさせていただいたとおり、プライベートゾーンの指導は性犯罪を防ぎ、万一の際にも、その知識が子ども自身を守ります。また、体の権利という言葉がございますが、体の権利とは、自分の体をどのように使うかは性的自己決定権の基本であり、他者からの体への視線、言葉によって評価すること、冷やかしなどの言葉自体がプライバシーの侵害であり、個人の尊厳への攻撃であることを知ることが必要であると言えます……

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