東友美 -ひがしともみ-【公式サイト】

立憲民主党 町田市議会議員 東友美【公式サイト】

2018年9月議会 一般質問

2018年9月議会においては

1 LGBTについて(その3)
2 町田薬師池公園四季彩の杜薬師池について
3 不妊治療について
4 若年介護者について

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◆1番(東友美) 皆様、お疲れさまでございます。まちだ市民クラブの東友美でございます。
議長のお許しをいただきましたので、通告に基づき、4項目に関して一般質問をさせていただきます。お疲れのこととは思いますが、小一時間おつき合いいただきたく思います。
まず1項目め、LGBTについて(その3)でございます。
これまでもお話をさせていただきましたが、私がこの場で使用するLGBTという単語は、広義での性的マイノリティーを指しており、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーのみを指しているのではないということを再度冒頭に述べさせていただきます。
当選以来、3月議会、6月議会と毎議会一般質問のテーマに取り上げてまいりました。6月議会におきましては、我が会派森本代表の代表質疑において、LGBTの方々に関する考えを市長に対しお伺いしたところ、LGBTの方々については、一人ひとりがその人らしく生きるまちだプラン(第4次町田市男女平等推進計画)の基本施策に基づき、お互いを尊重し合う意識の醸成を掲げ、性的指向や性自認などを理由とする差別や偏見の解消に向けた啓発を進めていく、市としては当然のことながら、LGBTの方々も含めた全ての方に暮らしやすさや便利さを実感し、町田市に来てよかったと思っていただけるよう取り組んでいくというご答弁を市長から頂戴いたしました。
今後、どのように町田市がLGBTの方々も含めた全ての方に暮らしやすさや便利さを実感し、町田市に来てよかったと思っていただけるよう取り組んでいかれるのか、私も期待しているところでございます。
私はこの場をおかりして、ここに初めて公表いたしますが、私も1つの性的マイノリティーを有しております。LGBTではなくアセクシュアルと呼ばれるマイノリティーでございます。アセクシュアルとは、ある研究では世界人口の約1%に見られるマイノリティーで、厳密な定義づけはいまだなされておりませんが、おおむね成人になっても恒久的に他者に対して恋愛感情や性的感情を抱かない人のことを指します。
私はことし34歳でございますが、この34年間、誰のことも恋愛対象として好きになったことはありません。恋愛感情というものも全くわからないですし、私自身に降りかかってくる恋愛に全く興味がありません。いかがでしょうか。誰のことも恋愛対象として好きにならないなんて冷たいやつだと思われたでしょうか。私はそんなに冷たいでしょうか。
アセクシュアルに該当する方の性格もそれぞれで、冷たい方も少しはいらっしゃるとは思いますが、中には他者を思って議員になる人もいます。私がLGBT問題に対して必死に取り組んでいるのは、人を好きになることができる、それだけでとてもすばらしいことなのに、その相手が男なのか女なのか、あるいはまた別の性なのか、たったそれだけのことで理不尽な目に遭ったり、差別されるのはおかしいと強く感じているからでございます。
実は私も長年といいますか、つい5カ月前まで、人間として重要な大きな欠落があるから恋愛対象として人を好きになれないんだと自分自身を分析し、私はそういう人間なんだと、それはそれで自分を受け入れて日々を過ごしておりました。ところが5カ月前、議員になって間もないころでございますが、LGBT差別解消に向けて活動していたご縁から、LGBT専門家にお会いする機会がございました。私はその方に、前述の人として重要な大きな欠落があるので恋愛対象として人を好きになれないんですという話をいたしました。すると、その方は私にこうおっしゃいました。女性は恋をしないと、恋愛しないなんてと結構言われたりしますが、恋愛しなければ、その分エネルギーを別のところに使えるし、距離を持って人を見られる利点もあるし、人としての魅力は十分で、大事な部分が欠落しているわけでは全くありませんから、自分のそういうところをぜひ大事にしてあげてくださいね。そのときの私の気持ちを想像していただけますでしょうか。
ずっと抱えていた私には大きな欠落がある、その考えを34歳になって初めて否定してもらえたのです。私はこの気持ちを、町田市内の悩みや苦しみを抱えているLGBTの方にもぜひ経験していただきたい。私は心理学や脳科学が好きで積極的に勉強してきましたが、それでも自己分析は時に間違えていたり、できなかったりするものです。専門の知識を持った方の正しいアドバイスを悩み苦しんでいる町田市内の方にも受けてほしい。その思いから本日は3月議会、6月議会ともによい答弁をいただけなかった市の相談窓口についてお聞きします。
6月議会後どのような対応をとっていただけたのでしょうか。また、LGBT相談窓口のPRを行うというご答弁をいただきましたが、その後どのようなPRをされてきたのかをお伺いいたします。
また、長くなりますので説明は別の機会に移しますが、私はエックスジェンダー当事者であることもここに告白させていただきます。
続いて2項目め、町田薬師池公園四季彩の杜薬師池についてでございます。
2015年にかいぼりや浄化機器の入れかえ等、水質改善のための対策をとられたと認識しておりますが、その後本当に水質は改善されたのか、各対策についての評価が見えていない部分がございます。また、近年各地で豪雨が頻発しており、町田においても、いつその被害を受けるかわかりません。豪雨時に薬師池が溢水することはないのか、水生生物や池の周りの動植物に影響がないのか、この機会に確認させていただきたく、以下の項目についてお伺いいたします。
(1)2015年の水質改善工事実施後、水質は改善したのか。
(2)かいぼりの評価と今後の実施予定について。
(3)豪雨時の対策について。
続いて3項目め、不妊治療についてでございます。
先日、5番議員のご質問にもございましたので概要は省略いたします。日本産科婦人科学会の平成27年の報告によると、今や20人に1人が高度な不妊治療である顕微授精や体外受精といった方法により生まれている時代でございます。不妊治療が少子化抑制の大きな役割を担っていることは言うまでもありません。
しかしながら、その反面、不妊治療、中でも特定不妊治療と呼ばれる顕微授精や体外受精は特に多額の費用が必要であることも知られており、その高額な治療費を支払うことができずに体外受精を諦めているカップルも少なくありません。東京都も治療費の一部を助成しておりますが、その助成費は実際の治療費より少ないことが多く、自己負担が大きいことが問題視されております。
その現状を踏まえ、独自で不妊治療への支援を行っている都内の自治体もふえてまいりました。多摩地域においても、八王子市、調布市、東大和市、武蔵村山市、稲城市など多くの自治体で独自の助成金が設定されており、国分寺市などでも今年度から独自の助成金を開始しました。ところが、残念なことに、町田市では不妊治療への支援が見えてこないという現状がございます。
そこで、町田市では不妊治療について現状や課題をどのように捉えていらっしゃるのかについてお伺いいたします。
最後に4項目め、若年介護者についてでございます。
若年介護者は定義が定まっていないようですが、本日この場では、おおよそ30代ぐらいまでの家族の介護を担っていて、介護により学業や仕事に影響がある方という前提に質問を進めさせていただきたいと思います。
2014年NHKの「クローズアップ現代」にて「介護で閉ざされる未来~若者たちをどう支える~」と題して若年介護者が取り上げられ、大きな反響を呼びましたが、まだまだ一般的に知られていないのが現状でございます。
本年7月に総務省統計局が発表した平成29年就業構造基本調査によると、介護を担っている39歳までの方は全国で約54万人、東京都市部においても約5万4,000人いらっしゃいます。私自身も20代のころ、正社員で働きながら母親を2年間介護した経験がございます。当時、私と同年代の友達は結婚や出産、子育てラッシュで、話題も当然のように幸せな未来につながるような内容の多い中、いつどうなるかもわからない介護の悩みをその輪の中に出すことはとてもできず、当然行政に相談するという選択肢など思いつかず、結果誰にも相談できぬまま、仕事と介護の両立を担っておりました。
私自身大変な思いをしたこともあり、今この時間も当時の私と同じ家族の介護と自分自身の人生をはかりにかけるような悩みを1人で抱え込んでいる、そのような方の負担が少しでも軽減できればと願っております。
そこでお伺いいたします。若年介護者について、町田市では現状と課題をどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。

○議長(若林章喜) 市長 石阪丈一君。
〔市長石阪丈一登壇〕

◎市長(石阪丈一) 東議員のご質問につきましては、担当からお答えを申し上げます。

○議長(若林章喜) 市民協働推進担当部長 平林隆彦君。

◎市民協働推進担当部長(平林隆彦) 項目1のLGBTについて(その3)の(1)市の相談窓口についてお答えいたします。
毎月「広報まちだ」に掲載している暮らしに関する相談コーナーで、7月1日号から女性悩みごと相談において、LGBTに関する相談を受け付けていることを明記いたしました。また、町田市公式ホームページでは、女性悩みごと相談のタイトルにLGBTに関する相談を含むを追記し、検索しやすいようにいたしました。
さらに、年4回発行しております男女平等推進センター情報紙「あなたと…」にも、女性悩みごと相談において、LGBTに関する相談を受け付けていることを明記いたします。

○議長(若林章喜) 都市づくり部長 神蔵重徳君。

◎都市づくり部長(神蔵重徳) 項目2の町田薬師池公園四季彩の杜薬師池についてにお答えいたします。
まず、(1)の2015年の水質改善工事実施後、水質は改善したのかについてでございますが、現在薬師池の水質調査といたしまして、透明度の調査を週に1回行っており、透明度の測定値が100センチメートル、1メートルを上回れば良好であるとされておるところでございます。かいぼり前の2015年6月から9月までの平均透明度は65センチメートルでございましたが、かいぼり後の2016年6月から9月までの平均透明度は127センチメートルで、冬場の最も透明度が高い1月から3月までの平均透明度は153センチメートルでございました。また昨年、2017年6月から9月までの平均透明度は102センチメートルで、冬場の最も透明度が高い1月から3月までの平均透明度は160センチメートルであり、良好な水質が保たれていると判断しております。
次に、かいぼりの評価と今後の実施予定についてでございますが、かいぼりは2015年11月3日から2016年3月26日まで行い、しゅんせつした汚泥量は3,250立方メートルでございます。評価としましては、悪臭がなくなったこと、透明度が高まったこと、外来種を駆除できたこと、また、かいぼりイベントとして、50人の子どもたちに水生動物の捕獲に参加してもらい、生き物に親しんでいただけたことが挙げられます。さらに、テレビ、報道等に取り上げられましたことによりまして、薬師池が注目され、広く周知することができたということが挙げられます。
今後のかいぼりの実施につきましては、水質は今のところ良好に保たれております。今後の必要に応じて検討してまいりたいと考えております。
次に、(3)の豪雨時の対策についてでございますが、薬師池の排水につきましては、蓮田の横にある園内の水路を通りまして、雨水管を経由して鶴見川に放流しております。定期的に水路の点検を行っており、これまで薬師池の水があふれたことはございません。また、薬師池と鶴見川は同じ流域であるため、動植物などが流出しても生態系への影響はないものと考えております。

○議長(若林章喜) 保健所長 広松恭子君。

◎保健所長(広松恭子) 項目3の不妊治療についての(1)現状と課題についてにお答えいたします。
電話や面接により、保健師や助産師が女性の健康相談や妊娠相談などを行っております。不妊治療につきましても、このような相談の中で対応をしております。また、不妊治療費の助成につきましては、都が特定不妊治療費助成事業を実施しており、加えて2017年度からは不妊検査等助成事業において、一般の不妊治療についても助成を開始しております。市では、このような制度の周知や申請書の配布を行っております。
特定不妊治療費助成事業において、都が指定する医療機関につきましては、都内に91カ所あり、うち市内に2カ所ございます。91カ所中、多摩地域にあるのは13カ所ですので、他の医療と同様の傾向であると認識しております。

○議長(若林章喜) いきいき生活部長 奥山孝君。

◎いきいき生活部長(奥山孝) 項目4の若年介護者についての(1)現状と課題についてにお答えいたします。
第7期町田市介護保険事業計画を策定するため、2016年度に実施した在宅介護実態調査において、ご家族やご親族からの介護を受けている方469人に対し、主な介護者の年齢を調査したところ、30代の介護者の割合は2.6%、20代以下の介護者の割合はゼロ%でございました。若年介護者に特化した課題は把握しておりませんが、市には介護者から相談先や介護の仕方がわからない、介護によるストレスや不安がある、介護と仕事の両立が難しい等の声が寄せられております。
市内12カ所に設置されている高齢者支援センターでは、臨床心理士による介護者相談や家族介護者教室、家族介護者交流会などの事業を通じ、これらの介護者からの相談に応じております。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) それぞれご答弁いただきましてありがとうございました。自席より再質問をさせていただきます。
再質問の順番でございますが、項目4、若年介護者についてを先に、その後、項目3、2、1の順に行わせていただきたいと思います。
まず、項目4、若年介護者についてでございます。
町田市における調査結果では、30代の介護者の割合が2.6%、20代以下介護者の割合はゼロ%であったとご答弁をいただきました。壇上でも引用いたしました平成29年就業構造基本調査には、実は町田市のデータも記載されてございまして、その中では、町田市内の20代以下の介護者は400名、30代の介護者は1,800名と報告されております。
こちらの人数は確かに存在しているにもかかわらず、先ほどご答弁いただいた調査のように、例えランダムでも一部を抽出して統計処理を行うと、まるで存在しないかのように数字が消えてしまうこともある少ない人数でございます。町田市の調査が間違っているという意味ではなく、その少なさを実感していただくために総務省統計局の数字を出しましたが、その少なさゆえ実態が把握しにくい、見えづらいことも課題の1つであると考えます。
私自身も、先ほども申し上げましたとおり、親の介護をしていた当時は、周りに同じような境遇の人がいなかったため、相談をしたい気持ちがあるにもかかわらず、誰にも相談できないというつらい経験をいたしました。先ほど家族介護者に対する相談事業を既に行っているとご答弁いただきましたが、若い方はそういった行政サービスへの申し込みをちゅうちょしてしまうのではないかと、私は自身の経験から考えます。もう少し若い方が気軽に相談できればと考えますが、そのような対応はされていらっしゃいますでしょうか。

○議長(若林章喜) いきいき生活部長 奥山孝君。

◎いきいき生活部長(奥山孝) 市内の高齢者支援センターでは、先ほど述べましたとおり、家族介護者教室等の事業のほか、介護者のご相談を随時受け付けておりますので、お気軽にお越しいただきたいと思います。相談者が介護者の生活状況や悩みをお聞きして、その解決に向けて具体的な支援を行ったり、介護サービスにつなげたりいたします。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 介護者に対するご対応については理解いたしました。私が介護していた当時よりも相談体制は充実していると感じます。しかし、これは私が望んでいて最後まで叶わなかったことではありますが、若い世代の介護者は、同世代の同じような境遇の方に相談し、悩みや苦しみを共有することで救われる部分があると考えます。介護者には、統計的にも50代以上の方が多いのが現状でございますので、若い方がその中に入っていくことは敷居が高いように感じます。
そこで、同世代の同じ悩みを持つ方々同士のコミュニティー場や勉強会の場などを設けていただけると、当事者の方々にとっても助けとなると考えますが、その点いかがでしょうか。

○議長(若林章喜) いきいき生活部長 奥山孝君。

◎いきいき生活部長(奥山孝) ただいま若い方々のコミュニティーということでご提案をいただきました。今、議員からご紹介あったように、400名程度の若年介護者の方が町田市にもいるということらしいです。先ほども申し上げたとおり、若い方々がなかなか表面に出てこないという部分もありまして、今、その世代の方々のみでコミュニティーをつくるということは、ちょっと今は難しいのかなと思っております。
しかしながら、若い世代の方が介護の悩みを持っていらっしゃれば、1人で抱え込まず、まず相談していただくことが大切だと思います。繰り返しになりますが、高齢者支援センターでは、社会福祉士、保健師、主任介護支援専門員など、専門員が1人1人のご相談にきめ細かく対応しておりますので、まずは高齢者支援センターにお越しいただきたいと思います。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 若い介護者の方々のコミュニティーの場を設置することは現状では難しいと考えていらっしゃること、また、高齢者支援センターが介護者1人1人の相談に対し、丁寧に対応してくださるということは理解いたしました。若い介護者の方にも、まず高齢者支援センターに来てほしいという思いも理解いたしました。
しかし、非常に残念なことに、若い方には高齢者支援センターの存在自体がまだまだ知られていないわけでございます。当然存在を知らなければ相談に行くこともできないわけでございまして、ここはぜひ若い方に高齢者支援センターの存在を知ってもらえるよう、周知に取り組んでいただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

○議長(若林章喜) いきいき生活部長 奥山孝君。

◎いきいき生活部長(奥山孝) 高齢者支援センターのさらなる周知ということにつきましては、私どもも重要なことだと認識しております。今後とも、力を入れて取り組んでまいりたいと思います。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ありがとうございます。力を入れて取り組んでいただけるという力強いお言葉をいただきました。ぜひ、若い方にも高齢者支援センターの存在が届くよう、周知方法の見直しや再評価などを進めていただくことを再度求めさせていただきます。
また、若年介護者はまだ一般的にも認知度が低く、町田市においても余り意識がなかったことと思います。学業や仕事、キャリア形成、人生プラン、そういった市民1人1人にとって最も大切な事柄を若いときから家族の介護とのバランスの中で考え、苦しんでいるような市民がいるということを職員の皆様に知っていただける、その面での周知もどうぞあわせてお願い申し上げます。以上をもちまして項目4、若年介護者についての質問を終わらせていただきます。
続いて項目3、不妊治療についてでございます。
まず、特定不妊治療費事業におきまして、都が指定する医療機関の件数が市内に2件ということで、少ない市内のクリニックは混雑していて、予約していても3時間以上待たされることもある、だからといって住まいや勤務先の関係上、市外のクリニックに行くのも大変というご意見を市民の方からも頂戴しました。
新たな病院やクリニックを市内に誘致することは、さすがに難しいのかなと私も予測いたしますが、例えば市民病院さんのほうで今後体外受精を行う予定はないのでしょうか。また、現在不妊治療に関しては、タイミング指導や人工授精を行っていらっしゃると認識しておりますが、その現状もお教えください。

○議長(若林章喜) 市民病院事務部長 亀田文生君。

◎市民病院事務部長(亀田文生) まず、市民病院の不妊治療の現状ということかと思いますが、市民病院の産婦人科において行っている、不妊治療ではAIH法といいまして、排卵日に合わせて精子を子宮に注入する人工授精を実施しており、2017年度の実績については3件でございました。
また、今後、体外受精治療を実施する考えとか、現状はどうかということかと思うんですが、当院、市民病院の産婦人科では分娩施設であると同時に、地域周産期母子医療センターとして機能しており、2017年度は年間分娩件数683件、このうち333件の異常分娩を対応してきました。また、ハイリスク妊婦の母体搬送119件を受け入れてまいりました。また、腫瘍など、婦人科疾患の治療施設として、手術や化学療法による治療を中心に行ってまいりました。
今後も、診療報酬で認められる標準的な治療を提供することが私どもの役割として考えておりますので、体外受精による治療を現状では進めるという考えはございません。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ご答弁ありがとうございます。市民病院さんの現状と方針、承知しました。人工授精の件数も少なく、市民病院さんに高度な不妊治療を望む患者さんは少ないのかもしれません。私も引き続き、市民の方から情報収集を行い、どのようにしていけばよりよい形になるのか、適宜ご報告をさせていただきたいと思います。
次に、職員の方々へのご対応ですが、5番議員のご質問の際に、保健所長が不妊治療中の女性の負担に関して、働き方の問題も大きいとご答弁されていらっしゃいました。町田市では、職員の方に対する不妊治療者への配慮や支援は行っていらっしゃるのでしょうか。

○議長(若林章喜) 総務部長 榎本悦次君。

◎総務部長(榎本悦次) 市の職員が不妊治療のために直接休暇を使うだとか、助成制度があるということは今のところないです。各職場の対応になりますけれども、所属長が人事考課の期初面談だとか期末面談、そういった際に個人面談という機会があります。そのときに、所属長として相談を伺って、プライバシー等の保護ということもありますので、そういったことを留意しながら、職場でできること、業務に関する配慮ということを行っております。また、昨年導入しました時差勤務の制度です。こちらのほうを利用して、実際には通院等に利用されている方もいらっしゃるかもしれません。現在のところは、そういった情報も含めて把握しておりません。
それ以外にも年次休暇は、今一時間単位ということでもとれますので、そちらのほうも利用しながら、実際には通院時間の日数には全て賄えるとは思いませんけれども、そういった利用状況になっているかと思います。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ご答弁ありがとうございます。職員の方も不妊治療時に悩みや苦しみを抱えてしまう可能性はほかの方と同様でございます。せっかく、市として不妊治療中の女性の負担に関して、働き方の問題も大きいとご認識されていらっしゃいますので、ぜひ職員の方々へのご配慮も検討いただきたく思います。
次に、助成金に関してでございますが、国立社会保障・人口問題研究所の第15回出生動向基本調査では、不妊を心配したことがある夫婦の割合は35%、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦は18.2%と報告しております。
こちらと東京都の特定不妊治療費助成事業の町田市民の助成実績、また、町田市の婚姻届数に当てはめて単純に計算いたしますと、町田市で毎年約300組の夫婦が新しく特定不妊治療をし、さらに東京都からの助成を受け、その平均治療回数は年間約2回であることが算出されます。そして、その助成合計額は最大で年間55万円でございますが、特に顕微授精は高いときで1回当たり70万円、あるいはそれ以上かかることもございますので、年間の自己負担額は70万円掛ける2回引く助成金55万円、つまり治療費だけで年間85万円にもなります。当然これは特定不妊治療を行った年数分かかります。
先日の5番議員に対するご答弁の中で、不妊治療は精神的な安定のために時間的にも経済的にも精神的にもという意味を含め、ゆとりを持つことが大切という趣旨の所長のお言葉がありまして、私本当にすばらしい言葉で、実現すればどんなによいだろうと感じました。
しかし、一例ではありますが、町田市で毎年約300組の夫婦が年間85万円の自己負担を担いながら、新しく不妊治療を行っているわけでございます。この状況でゆとりが生まれるのでしょうか。治療の過程では、身体的、精神的苦痛を伴うことが多い中、せめて経済的負担を減らしていただければと考えるのですが、いかがでしょうか。

○議長(若林章喜) 保健所長 広松恭子君。

◎保健所長(広松恭子) 医療費の助成に関してはさまざまなご要望がございます。こうしたことを含めて総合的に判断していくべきだということで、たしか5番議員にもお答えをしたと思いますけれども、市の事業としての医療費助成については、さまざまな観点からの検討が必要だというふうに考えております。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 先日の、今挙げていただいた5番議員に対するご答弁の中にも、平成26年の現18番議員の不妊治療のご質問に対するご答弁の中にも、命や医療の倫理からもさまざまな研究が必要という趣旨の文言がございました。しかしながら、私ちょっとこちらの命と医療の倫理の問題と町田市が助成金を出すか出さないのかの関連性がわかりませんので、ちょっとお聞きしたいと思います。
まず、都やほかの自治体が既に助成金を出しているわけでございますが、こちらは命と医療の倫理に関して十分な議論がなされているから助成金を出しているわけでございます。そして、根本的な部分として、不妊治療が社会的に広く認知され、これだけ一般に広がっているわけでございます。この根本的な部分には、日本の中でも特にトップレベルの専門家の方々が十分に命や医療の倫理について推考し、その中で行われているわけでございます。
また、5番議員に対するご答弁を拝聴していると、不妊治療の基本的な研究は町田市でも既になされているという印象を受けました。5番議員に対するご答弁の中に、専門家の確保が難しいので特化した相談への対応は困難というお話がございました。専門家の確保が難しい状況で、町田市としてさらに何を研究するのでしょうか。不妊治療に関連する学会や東京都、その他助成金を出している自治体の命や医療の倫理、そちらに関して何か不満な点や疑問点があるのでしょうか。
恐らくそうではないと私は考えます。同じく5番議員に対するご答弁の中で、女性の生き方、社会のあり方などさまざまな問題が含まれているとございましたが、その点に関して行政は女性にとって生きやすい、負担の少ない社会を目指すべきで、不妊治療の経済面に関しては1円でも多く助成金を出すべきではないでしょうか。本当に問題なのは研究不足なのでしょうか。
私は、保健所長初め職員の方々の意識の問題ではないかと考えます。職員に対する支援制度がないことからもそのように考えられると私は感じますが、いかがお考えでしょうか。

○議長(若林章喜) 保健所長 広松恭子君。

◎保健所長(広松恭子) まず、過去にご答弁を申し上げました命と医療の倫理につきましてでございますけれども、非常に幅広い意味があって申し上げたことだと存じますが、特に不妊治療費の助成に関しましては、命の医療と倫理というご答弁を申し上げた後、いろいろと変化がございました。
現在の不妊治療費の医療助成につきまして、国の考えといたしましては、都道府県、指定都市、中核市が実施主体になるというような考えで事業を組むようになっております。私どもといたしましても、都道府県、中核市は隣の八王子市が該当いたしますが、こうしたところで、不妊治療に関する基幹的な事業を実施するものという認識でおります。これが町田市が助成を現在していない理由ではございませんけれども、町田市が医療費助成や相談体制などの事業を組む際にも、こうした国の枠組みについては考慮すべきというふうに考えて現状に至っているところでございます。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ご答弁ありがとうございます。申しわけありません、ちょっと理解が追いつかなかったんですけれども、そちらの中核市に町田市が該当しないということが助成金を出す出さないの理由になっているのか、なっていないのかが、申しわけありません、ちょっと理解できなかったんですが、もう1度お願いできますでしょうか。

○議長(若林章喜) 保健所長 広松恭子君。

◎保健所長(広松恭子) 済みません、今申し上げたことをもう1度繰り返させていただきますが、国のほうで、現在日本国全体で、やはり不妊治療が必要な方がふえているという現状を踏まえまして、全国で事業を展開するようにということで、都道府県、指定都市、中核市が実施主体になって、特定不妊治療費の医療費助成ですとか、特定不妊治療も含めた不妊に関する相談の体制をつくるようにということで示しておりますので、こうしたことを踏まえて、町田市の施策も考えていくべきだと考えていると申し上げたところでございます。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) ありがとうございます。申しわけございませんでした。中核市に該当しないからといって、不妊治療をされている方に助成金を出さなくていいという解釈には私はつながらないと思いますので、ぜひ行政として、女性の働きやすい社会の一端を担っていただければと私は考えております。
これまで行ってこられた研究は、それはそれで非常に大切なことで続けていただきたいのですが、私は職員の方の意識もやはり足りないと感じます。まずは、そういった職員の方が不妊治療に対して正しい知識を持てるような啓発活動に関しましても、ぜひご検討を実行していただくようお願いを申し上げまして、項目3、不妊治療についてを終了させていただきます。
続いて、項目2、町田薬師池公園四季彩の杜薬師池――以下、薬師池と省略させていただきます――についてに移らせていただきます。
まず、(1)2015年の水質改善工事実施後、水質は改善したのかでございます。かいぼり実施後、透明度が大幅に上昇しているということで、一定の効果があったのかなとご答弁をお聞きしながら思いました。しかし、実際に薬師池を見ますと、私が時折見に行った限りでは、一見すると水は常に緑か茶色であり、透明度がよいかというと、よくないのではと一見思うわけでございます。ところが、近づいてよく見てみますと、それは水の色ではなく、藻類と思われる無数の小さな浮遊物の色なんですね。
正確にはかったところの透明度は、決して疑っているわけではございませんので、先ほどのご答弁いただいた中で、2017年の夏は102センチメートル、冬は160センチメートルということでございました。薬師池は浅いところで水深90センチメートルでございますので、本来は池の底まで見える箇所があるはずということなのですが、その無数の藻類と思しき浮遊物の存在により、人間の目、少なくとも私の目には池の底が見えているのかどうなのか判断できず、その透明度の向上というのがいまいち実感できないと感じます。
なぜなのかなと私なりに考えてみましたが、その藻類と思しき浮遊物の色と池の底の色が似ているから、見えているものが池の水なのか池の底なのか判断できないのではないかと私は推察いたしました。
そこで、池の底に水草を植えて、どこが底なのかはっきりわかるようにするのはいかがかなと思うところでございます。池の底にある水草が見えるということは、言いかえますと、底まで見えるきれいな水であるわけでして、薬師池をきれいな水のある薬師池とアピールするのに一役買えるのではないかと思うところでございます。水草自体にも水質改善作用がございます。また、水生生物のよいすみかや隠れ家にもなり、生態系を豊かにすることにもつながります。薬師池では、そのような水草を植える検討はされていらっしゃらないのでしょうか。

○議長(若林章喜) 都市づくり部長 神蔵重徳君。

◎都市づくり部長(神蔵重徳) 今、議員からご指摘ありましたように、水草には水質浄化機能のほか、生き物のすみかとして、生息場の機能などがあることは認識しているところでございます。過去に、水草による浄化を試験的に薬師池でも行ったことがございます。残念ながら、浄化機能を検証するまでには至らなかったというところでした。
しかし、他の機関で行った研究を参考に薬師池に当てはめてみますと、大体池の2分の1、もしくは3分の1の面積を覆う水草があれば、水草による水質浄化の効果が出ると思われているところでございます。
薬師池の特徴としまして、やはりその池の周囲の木々の緑が水面に映るところが薬師池のよいところかなというところも考えています。そういった意味で、薬師池の水草も水中にあるものとか、水面に出てくるものとか、いろんな種類があると思います。現在は水草による浄化というものは考えておりませんが、もし、より効果的に小さな面積で、小規模の面積でも水質浄化の効果が認められた水草がありましたら、水草による水質ですとか、生き物環境への影響ですとか、景観との調和など、さまざまな角度からの検討が必要になるということはあるところではございますが、今後も水質浄化の情報に注視してまいりたいと考えております。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 承知しました。ご答弁をお聞きしていると、町田市では水面から葉や茎を出すタイプの水草をご検討されたと解釈しました。それですと、おっしゃるとおり水面に映る景観を中心に考えた場合、景観を阻害することになると私も思います。ちなみに、この水面の景観についてでございますが、イベント等で景観を中心とした薬師池の啓発活動などは行っていらっしゃるのでしょうか。

○議長(若林章喜) 都市づくり部長 神蔵重徳君。

◎都市づくり部長(神蔵重徳) 薬師池は四季折々の花や風景など、1年を通して楽しむことのできる公園ということでございます。かいぼり後は薬師池の魅力を向上させる取り組みといたしまして、2016年の秋から紅葉まつりを毎年開催しております。薬師池の水面に映る紅葉の状況を撮影する来園者など、多くのにぎわいを創出しております。ことしの紅葉まつりは11月1日から12月2日まで開催する予定でございます。引き続き、さらなる魅力向上のための取り組みを進めていきたいと考えております。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 11月1日から紅葉まつりが開催されるということで、ぜひ私も行きたいと思います。そうしますと、水草が水面から出るのは薬師池の景観上、現状好ましくないということで理解いたしました。ちなみに、私が想定しておりますのは、イバラモ類に代表される沈水性の水草、つまり根から葉まで完全に水に沈んだ状態で生育するタイプの水草でございます。生態系を考えながら悪影響を与えない、沈水性のかつ可能な限り東京の在来種が望ましいと考えますが、ぜひそのような水草を今後ご検討いただければと思います。
続いて、(2)かいぼりの評価と今後の実施予定についてでございます。
かいぼりを行って振り返ったときに、幾つものよい評価ができるものであったということはすばらしいことだと感じます。特に子どもたちが生き物に触れたこと、また、テレビなどに取り上げられたことの薬師池周知の力は大きいと思います。
ところで、かいぼりで恐らく一番有名なのは、井の頭恩賜公園内の井の頭池であると思います。井の頭池では、平成25年から27年、29年と隔年で3回行っており、特に2回目のかいぼりから大きな効果があらわれたと報告されております。一番の効果はイノカシラフラスコモという日本固有種の水草が自然発生したことであると私は感じます。
イノカシラフラスコモは井の頭池で発見され、新種登録された後、井の頭池周辺では、周辺環境の悪化により絶滅した水草でございますが、かいぼりにより、60年ぶりに井の頭池に復活いたしました。また、薬師池にもおりましたブルーギル等の外来種が大きく減少し、反面、在来種が大きく増加したのも2回目のかいぼり後と報告されております。3回目のかいぼり後には、水鳥の飛来数が大幅にふえたことも報告されています。
このように、かいぼりを複数回行うことの有用性は井の頭池において実証済みでございます。薬師池のかいぼり時には、池の底からの湧水に対処し切れず、完全に底を乾かせなかったというお話もヒアリング時にお聞きしました。井の頭池でも湧水はございますが、対処してひび割れができるほど完璧に干し上げ、その効果を上げています。そこまで干し上げたら、池の底に眠っている野生の水草の種子が薬師池でも目覚めるかもしれません。ぜひ、こういった夢のあるプロジェクトでございますので、次回の実施は必要に応じてではなく、計画的に積極的に行っていただくようお願い申し上げます。
次に、(3)豪雨時の対策についてでございます。
ご答弁いただいた内容に関しては承知しました。あのあたりは、都内では珍しい豊かな落葉広葉樹の森が広がっております。しかし、これから先、土が踏み固められる、あるいはコンクリートが敷かれる可能性がある場所でもございます。土地利用別の水を吸収する能力は1時間当たり落葉樹林地ですと200ミリメートル、コンクリートゼロミリメートル、重機等で踏み固められた土7ミリメートルという報告がございます。
これまで何も問題なかった箇所でも、その周辺の土地の保水能力が変わることによって思わぬ水害を引き起こすことがございます。今後の豪雨もあわせ、今後、薬師池や鶴見川への雨水の流入量が大幅に増大する可能性もございます。この保水力の問題は、常に市全体で念頭に置いていただきたい部分でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上で、項目2、町田薬師池公園四季彩の杜薬師池についてを終わらせていただきます。
続いて最後、項目1、LGBTについて(その3)でございます。
「広報まちだ」、公式ホームページにLGBTに関する相談を受けている旨をはっきりと表記いただけたこと、また、男女平等推進センター情報紙「あなたと…」へもこれから明記するとはっきりとご答弁いただけたという点、大変うれしく心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
特に、公式ホームページに明記していただけたことの影響は大きいと考えます。私も検索サイトグーグルにて「町田 LGBT」と入力し、検索を行いました。すると、検索結果1ページ目に出てくる検索結果10件のうち、2件が町田市の公式ホームページでございました。このように検索サイトでキーワードを入力し、町田市のホームページが結果に上がってくるということは、町田市でLGBTの相談窓口を探している方にとって非常に有益なことと感じます。誠意あるご対応に再度心より感謝申し上げます。
ところで、やはり女性悩みごと相談という文言が変わらないわけでございます。せっかく変更していただいたにもかかわらず、女性悩みごと相談(LGBTに関する相談を含む)というタイトルですと、どうも女性のLGBT相談を受けていると解釈されることが多いと感じます。やはり、週に1度でも月に2度でも構いませんので、女性のという部分を変えていただきまして、誰もが迷うことなく、女性からもそうでない方からもLGBTに関する相談を受けている窓口だと理解できるような名称にしていただきたいと考えます。
これまでも女性悩みごと相談という名称では、女性以外が相談しにくいため、名称変更の検討をお願いしてまいりましたが、その後いかがでしょうか。

○議長(若林章喜) 市民協働推進担当部長 平林隆彦君。

◎市民協働推進担当部長(平林隆彦) 前回の本年第2回定例会におきまして答弁したとおりなんですけれども、男女平等推進センターでは、女性が日常生活において抱える悩み事を解決できるように支援する女性悩みごと相談を実施しております。身近な相談窓口として定着しておりますので、現在名称の変更は考えておりません。
ただ、先ほど答弁しましたとおり、女性悩みごと相談のタイトルにLGBTに関する相談を含むと明記しておりますので、検索しやすいようになっております。しばらくは、その経過を少し確認していきたいというふうに考えております。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 部長がおっしゃっていることは私もよく理解できます。相談窓口のタイトルに(LGBTに関する相談を含む)と追記していただいたことには感謝申し上げます。変更して間もない時期でございますので、その経過を確認することは必要であるということも理解できます。
また、女性悩みごと相談が女性の悩み事を解決できるように支援する窓口として定着している、このことについても私は理解しているつもりでございます。ですが、私は女性なのか、そうでないのかは問わず、総じてLGBTに関する相談を受けていると、一目見ただけで誰もがわかるようにしていただきたいのです。その点いかがお考えでしょうか。

○議長(若林章喜) 市民協働推進担当部長 平林隆彦君。

◎市民協働推進担当部長(平林隆彦) 繰り返しになってしまうんですけれども、男女平等推進センターでは女性の悩み事を相談するという形で、本来は女性悩みごと相談は対象者が女性というふうに要領で決まっております。ただ、拡大解釈をして、LGBTのご相談も男女平等推進センターでお受けしていますので、男性も一応相談を受けるという形でおります。
ただ、いわゆる身体上も、気持ちとか心も男性の場合は、いわゆるLGBTで言うとゲイになるんですけれども、そういう方に対しては、前も答弁させていただきましたけれども、東京都のウィメンズ、何でしたっけ。(「ウィメンズプラザ」と呼ぶ者あり)済みません、ありがとうございます。ウィメンズプラザの男性の悩み相談にご案内するとか、または弁護士会の相談窓口をご案内するとかしておりますし、また、人権という問題であれば、広聴課でしている人権身の上相談の窓口もありますので、そういうところにつなぐという役割をしておりまして、まずはLGBTの方、女性も男性も、女性悩みごと相談のLGBT相談のところに電話をしていただいて、そこからご案内するというふうに考えております。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) そうしますと、これまで女性悩みごと相談にて、誰からもLGBT相談を受けているという前提でお話をさせていただきましたが、今のご答弁で少し戻ってしまった印象を受けました。
時間の都合もありますので、先に確認させていただきたいのですが、前回の本年第2回定例会では、性的少数者(LGBTなど)への行政サービス拡充に関する請願が採択されました。このことにより、町田市が性的少数者(LGBTなど)への行政サービス拡充に向けて努力してくださるだろうということは、多くの市民の方が期待しているところでございます。本請願採択後の市の対応についてお教えください。

○議長(若林章喜) 市民協働推進担当部長 平林隆彦君。

◎市民協働推進担当部長(平林隆彦) 婚姻や事実婚などの関係にある異性カップルが町田市から受けている行政サービスについて、同性カップルにも適用が可能なものがあるか等を改めて、今現在庁内に確認をしております。また、パートナーシップの認証制度の請願もあったんですけれども、それについては既に導入している自治体に対して実績や導入による効果を確認するなど、今後の社会情勢を注視してまいりたいというふうに考えております。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 確実に進めていただいていると解釈いたします。ありがとうございます。ちなみに、その確認はいつごろ終わりそうでしょうか。その見込みをお教えいただければと思います。

○議長(若林章喜) 市民協働推進担当部長 平林隆彦君。

◎市民協働推進担当部長(平林隆彦) ただいま、庁内各課に調査を依頼しておりますので、回答が今だんだん返ってきている状態で、もう少しかかると思いますけれども、今月末、10月ごろには集計できるというふうに考えております。

○議長(若林章喜) 1番 東友美議員。

◆1番(東友美) 今月か来月に終了するということで今ご答弁いただきましたので、そうしますと、私は12月議会においてもLGBTを取り上げさせていただくことになりますので、平林部長、お願いいたします。
では、ぜひ当事者の方が暮らしやすい町田になりますよう、12月議会までに再考と善処をお願いしまして、私の一般質問を終わりとさせていただきます。

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